わたしの制作環境:
・WindowsXP Pro CPU:Pentium4 3.2GHz メモリ:1GB
Adobe CreativeSuite 2 Premium(InDesigCS2、PhotoshopCS2、IllustratorCS2、Acrobat7)
Office2003(Word、Excel、PowerPoint)
OpenTypeFont:モリサワパスポート、イワタLet`s
・iBookG4(OSX10.4&OS9.2.2)
Illustrator ver8&9、Acrobat5
会社の出力環境:
・MacOS9.2.2、DoTop2.x.x
主な仕事:モノクロ書籍、モノクロ月刊誌、句集、文庫カバー、持ち込み小規模印刷物
■業務中扱う入稿データの割合:
【5】 Illustrator8形式のファイル : 【2】 IllustratorCS2形式のファイル : 【3】 Office系のファイル
●Illustrator8形式を入稿してくる会社はほとんどデザイン・印刷会社。
Mac環境であるところがほとんどで、sit形式の圧縮ファイルで送られてくる。こういった古いバージョンのファイルはiBookでチェック・整形してWindowsへと持ってきている。これはファイルにアンカーポイント残骸が残っていると、PDF出力のときDoTopがエラーをはくので完全に除去する必要があるため欠かせない工程。
問題点としてWindowsのIllustratorCS2では、MacのIllustrator8形式ファイル上にあるアンカーポイント残骸を【フォントの検索】で調べることができない。またIllustratorファイルをきちんとしたデータで入稿してくるデザイン・印刷会社の割合は極わずかなので、作業工程として入稿→Macでチェック→Windowsで使用という流れは省略できない。
●CS2形式で入稿してくる会社は一般企業の制作・広報部門が多い。
参考書やセミナーで習いたての作り方で印刷データとして滅茶苦茶。ファイルがRGBモードで制作されているのも見かける。ごくまれにCS2環境に移行したデザイン会社からのデータも来る。こういう会社は上記のアンカーポイント残骸がなく、ぜひとも長いお付き合いをしたい会社だったりする。
●Office系は大企業・学会・医療・お役所関係からの入稿が多い。
会議やプレゼンで使用したWord、Excel、PowerPointデータで印刷物を制作というケースが多い。個人受注の仕事でもWordの入稿が多い。
■MacintoshからWindowsに移行してよかった点
(1)お客様から入稿するOffice系完成データを労無く出力できる事。
Office2003で作られた自称完成データを印刷へ回すのに、手直しなどの余計な作業時間が大幅に減った。Mac版Officeでは文字化け・体裁崩れが当たり前で、お客に言えない作りなおし作業が普通だったが、WindowsではほぼPDFに変換してAcrobatで修正すれば印刷用データとなるので精神的に楽。もっともAdobeのAcrobatがあればこその恩恵なので、PDFがあってこそのWindowsDTPと言える。
(2)InDesignCS2の自動バックアップ機能。
MacではOS9環境のInDesign1.0しか使っていないのでOSXでも当たり前かもしれないが、作業中予期せぬエラーで強制終了しても直前のデータが生き残ってくれる。Mac時代では当たり前にあった、NOセーブ状態で何時間も仕事をしていて、エラーですべてがパァという事態が無くなった。
(3)業務用プリンターを導入した際、Windows用の自動インストーラーであっという間に設定が終了する。
昔MacのOS9環境では、ATMのバージョンだとか、PSプリンタのバージョンだとか、きちんとプリントできるまで大変な思いをしたのに比べると天国。最近ではWindows版のドライバーCDしか付属していないケースも多く、説明書を見てもOSXへの説明は省かれてしまっている。だいたいはメーカーのサイトへアクセスして、ドライバーをダウンロードしなければならなかったりする。差別ですな。
(4)投資資金の安さと若干の将来性。
Macに比べてパソコンの値段が安く数を揃えられる。ここで足を引っ張るのはむしろソフトとフォント。人数分揃える場合ここの出費が一番高くなってしまう。将来性に関してはWindowsVistaはありえないのでXPを使い続けるしかないのだが、それでもIntelへ移行するか高価な中古を買うかの瀬戸際状態なMacに比べると、設備導入担当者にとっては精神的に楽。
■Windowsに移行して思った悪い点
(1)色。
とにかく色関係がMacに遠く及ばない。プリンターでの色の再現力ではMacに軍配があがる。社内できちんとした色管理体制で確立されている会社ならクリアできると思うが、中途半端な環境だとお客からクレームがつく。
(2)いまだにDTP業界で流通しているOS9時代のアプリケーションデータに対応できないこと。
上記のIllustratorアンカーポイント残骸や、sit形式の圧縮ファイルの解凍などOS9環境のMacをサポートとして一台用意しておかないといけない。
(3)会社が設備投資してきた面付け・出力環境が、OS9全盛のころの古い環境の場合、いろいろと苦労する点。
Windowsで書き出した【フォント埋め込みPDF】がPSエラーを吐いてしまう為、InDesignからEPS書き出しにして逃げるか、問題のあるフォントを封印など出力周りのスキルが必要。なおPSエラーを吐くPDFを外の印刷会社に外注すると問題ないので、当社の出力環境に問題あり。
さて箇条書きに書いてみましたが、今現在、さまざまな入稿データに対応していくには、
・OS9.2.2環境の古いMacintosh
・新しいCS2~のアプリを積むWindowsXPもしくはOSX10.4環境
の二つを用意するのがいいと感じました。WinとOSXのどちらをメインに据えるかは仕事の環境によって左右しますが、未だに多いOS9.2.2環境のアプリケーションデータに対応した古いMacは、まだまだ必須だと思います。
逆に言えばそれらをバッサリと切り捨ててしまえば、もっと気楽になれると思います。すでに周囲からはQuarkXPress、PageMakerは一掃され、InDesignに集約されていますしね。入稿形態もここ数ヶ月でPDFが急速に増えています。
sit圧縮ファイル形式のことで少し。
Windows版Araddin Expander5.1Jでは、Macで圧縮されたsitファイルをうまく解凍出来ないケースが多いです。以前先方のスキルを知りたくて 「当方Windows。圧縮形式をLZHかZIP形式にして再送望む」 と返信したところ、2時間後に 「希望する圧縮形式には出来ない」 と言ってきたデザイン事務所がありました。
これなどはOSX10.4で作業していればZIP形式に出来るはずですし、古いOS9.2.2だとしても、ネットで検索すれば象のアイコンの「MacLHA」が対応していることが判るはずです。
MacLHAはNoMacバイナリ形式を選択して圧縮したり、自動解凍形式にしたりと、受け側の環境に合わせて柔軟に対応できるアプリです。わたしはStuffitExpanderとMacLHAを使ってクライアントの様々な要求に応じた圧縮データを作成してきました。
こういったMacOS9.2.2世界だけで閉じていて勉強する意欲もない会社が、残存しているのには驚きを隠せませんね。かつてDTPをあざ笑っていた写植組版機のオペレータは時代の流れに取り残され絶滅していったように、今はOS9.2.2環境がおなじ立ち位置に追いやられているというのに。
http://www.ddc.co.jp/pittari-search-g.html?q=zipより
10.4のZIP形式は問題あり。
以前にも紹介したCleanArchiverがいいみたいです。

0 件のコメント:
コメントを投稿