m_ogawaさんのBBSを読み直してみたら、2004JISの提唱者のサイトが紹介されていた。
http://www005.upp.so-net.ne.jp/greentree/koizumi/75_moji.htm
以下の指摘のとおり誤解してました。
[ 付記5 ]
なお、誤解が広く見られるので、指摘しておく。それは、次の誤解だ。
“ 新JISでは、字形の変更がなされ、略字から正字へと変更された。だから、略字の代表格である「鴎」は、「区鳥」から「區鳥」に変わった。”
これは間違いである。正しくは、次の通り。
“ 新JISでは、字形の変更がなされ、略字から正字へと変更された。ただしそれは原則であり、例外がある。略字の代表格である「鴎」は、この例外に該当する。ゆえに、「区鳥」から「區鳥」に変わることは、ない。「鴎」のコードポイントの文字は、略字の「区鳥」のままであり、正字の「區鳥」は、新たなコードポイントに追加された。つまり、従来の「鴎」という文字は、新JISでも、略字のままである。”
具体的にコードポイントを述べると、次の通り ( → 文字コード表 )
区鳥 …… シフトJIS: 89a8
區鳥 …… シフトJIS: efe3
では、なぜ、そうなったか? それは、文字コードの歴史と関係する。簡単に言えば、正字の「區鳥」と略字の「区鳥」はもともと unicode に存在するので、混乱を防ぐためだ。仮に、字形の変更をすると、「區鳥」という文字コードポイントが二つ存在することになってしまう。
なお、同様の文字は、次の19字であるらしい。(出典は このサイト )
侠 倶 呑 填 掴 焔 痩 祷 箪 繋 繍 莱 蒋 蝉 蝋 醤 頬 顛 鴎
これらの19字は、前述の通り、「 unicode にすでに正字と略字があるので、正字と略字がそのまま残る文字」と見なしていいだろう。全部チェックしたわけではないが、任意に7個チェックしたら、7個とも正字と略字がすでに unicode に入っていた。残りも同様だろう。
( ※ 実は、この種の例外は、私は5字ぐらいしかないだろうと予想したのだが、思ったよりはたくさんあったわけだ。……なお、これらの文字は、「補助漢字」のうちに「正字体」として組み込まれたもの。略字主義者が徹底的に排除しようとしたのだが、うまく19字をもぐりこませたわけだ。それは「正字を救うための処置」であったが、今となっては逆に「略字を救うための処置」になっている。歴史の皮肉。)
ご丁寧に対処策まで紹介してくれている^^
新JISを受けて、企業や個人がどうするべきかを、示しておこう。
[ 参考1 ] 企業の場合
企業は今後、どう対処するべきか?
字形の変更があると、「人名の混同などでトラブルが起こる」という混乱が予想される。それで企業は「大変だ、大変だ」と騒ぐかもしれない。そこで、対処策を示しておこう。最善の対策は、こうだ。
「何もしないこと」
ただし、まったく何もしないのではなくて、頭だけは下げるといい。つまり、「一点が二点になった」と文句を言う顧客(クレーマー)がいくらか出るだろうから、これらの顧客に対する苦情受付の窓口を用意しておくといい。たぶん相手はしつこくネチネチと文句を言ってくるだろう。だが、JISやマイクロソフトが決めたことに対して、自社としてはどうしようもない。だから、こういう顧客に対しては、ひたすら頭を下げるしかない。
なお、頭を下げるだけでなく、何らかの対処をすると、とんでもないことになる。たとえば、「システムを書き換えて、これまでの一点しんにょうの略字を別のコードポイントの文字に自動的に置換する」というような措置を取ると、コードポイントが変更されるから、同一人物に二つの文字コードが割り当てられることになる。こんなことをやれば、必ず、どこかで大問題が発生する。
ここでは、原則を理解しておこう。今回の「字形の変更」では、字形が変更されるだけであり、コードポイントそのものが移動するわけではない。現在の「辻」さんを、新たなコードポイントの略字の「辻」さんに移動すれば、問題が起こるが、現在の「辻」さんを、字形では正字にするだけ(コードポイントを変えない)のであれば、何も問題は起こらない。── コンピュータのシステムでは、コードポイントだけが大事であり、字形の差などは内部処理には使われないからだ。
なお、どうしても「略字の辻にしろ」と文句を言う顧客もいるだろうから、そういう顧客に対しては、「コードポイントの変更の手続き」を取ってもらえばいい。それは、通常の「氏名変更の手続き」と同じである。結婚後に「改姓」があるように、今回も同じく「改姓」と同様の手続きを取ってもらえばいい。これはこれで、特に問題はない。
とにかく、「自動処理で一挙にコードポイントを変更する」ということだけは、やめた方がいい。そんなことをすれば、トラブル続出は目に見えている。余計なことは、やらない方がいい。── そして、問題は、それだけだ。
要するに、企業がやるべきことは、「顧客対応」の窓口にいる女の子をたくさん雇用することだけだ。それ以外には、何もやらなければいい。それで万事解決。
ついでに言えば、マスコミがあらかじめ「こうなりますよ」と世間に情報提供しておけば、いちいち文句を言う顧客もいなくなる。その場合は、まったく何一つしなくていいことになる。
( ※ ただし、文句を言う顧客だけは、「改姓」と同じ手続きが必要となる。これらの顧客だけは、少しだけ、余分な手間がかかる。……これらの顧客は、手続きをするか? たぶん、しないでしょう。ぶつくさと文句をたくさん言うのは大好きだが、手続きをしてまで訂正したがる人は、たいしていないはずだ。要するに、一点か二点かの違いなんて、言っている本人だって、本当はたいして気にしないのだ。)

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